先日映画「マイ・ブルーベリー・ナイツ」を見に行きました。
いつものウォン・カーウェイ作品より切なさは
ぐっと控えめだったような気がします。
思春期リアルタイムから彼の作品を見続けているので
骨の髄から叩き込まれているのか、
スクリーンに映されたときから脊椎反射で
「素敵やわぁ、めっちゃすきやわ」っとなってしまいます。
頭が思考ストップのカワイイ脳に侵されているんだと思います。
ストーリーはというと
恋人の心変わりで失恋したエリザベス。彼の家の向かいにあるカフェに出入りするように。店のオーナー・ジェレミーと仲良くなり、彼は彼女のために毎晩ブルーベリー・パイを残しておくようになる。失恋の傷が癒えないエリザベスはある日、旅立つ。そして、数ヵ月後、ジェレミーの元に一通のハガキが届く。ジェレミーはエリザベスの行方を追い始めるのだが・・・。
ノラ・ジョーンズの色んな事に拘泥するけど
声にはあまりださない佇まいはすごく腑に落ちる感じで、
カフェのオーナー役のジュード・ロウの長年外国に住んでいる感や
飲食店でずっと働き続けている雰囲気も
そうだよーそんな感じ!と唸らされるものがありました。
クッキージャーにいれた客から預かった鍵たちは
「天使の涙」に出てくるペイジャーの伝言メッセージみたいで
懐かしく切ない感じも。
大好きな曲「try a little tenderness」もかかっていたし
すきな映画のひとつにランクインしました、確実に。
ただ・・・ロードムービーのような感じだろうと思い
見はじめたのですが、
「失恋して気持ちをふっきるために、行く先々の街でウェイトレスとして働く」
っていうプロットがわたしの頭の中で
勝手に日本バージョンで再構築され
「失恋した女の子→温泉に傷心旅行→旅館の仲居さんに」
「ノラ・ジョーンズ=はるちゃん」
となってしまい、
なかなか映画に集中できませんでした。
はるちゃんみたいなお節介さんストーリーではない
にも関わらず・・・。
そのうちジュード・ロウも前妻と別れた温泉街の居酒屋の旦那に
見えてくるし。
ロマンチックになりきれない自分を再確認した映画でした。
ドーナッツトーキング
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